#1月明かりの道
#1月明かりの道

 「すみません、何だか疲れてしまって、ふとみると
 とても素敵な店だったから入ってしまいました。
 あの、ご休憩中だったかしら?」
 「いえいえどうぞこちらにお座り下さい。」
 かめくんは急いでカウンターから出ると、
 店の中央にある大きなテーブル(ここには店に来る
 客がくつろいで自由に石に触れられるようにと様々
 な鉱物が置かれてある)のそばに置かれた椅子に
 女性を促した。
 そして「何か飲み物でもお持ちしますね」というと
 店の奥のキッチンのある部屋へと入っていった。
 
 このキッチンのある部屋とは、二人の作業部屋も
 兼ねており、木製の作業テーブルが二台置かれて
 ある。ひとつはかめくんが石を研磨するための物、
 もうひとつは、わーちゃんの彫金用テーブルになっ
 ている。
  
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