「すみません、何だか疲れてしまって、ふとみると
とても素敵な店だったから入ってしまいました。
あの、ご休憩中だったかしら?」
「いえいえどうぞこちらにお座り下さい。」
かめくんは急いでカウンターから出ると、
店の中央にある大きなテーブル(ここには店に来る
客がくつろいで自由に石に触れられるようにと様々
な鉱物が置かれてある)のそばに置かれた椅子に
女性を促した。
そして「何か飲み物でもお持ちしますね」というと
店の奥のキッチンのある部屋へと入っていった。
このキッチンのある部屋とは、二人の作業部屋も
兼ねており、木製の作業テーブルが二台置かれて
ある。ひとつはかめくんが石を研磨するための物、
もうひとつは、わーちゃんの彫金用テーブルになっ
ている。
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