#1月明かりの道
#1月明かりの道

 「ええっ!?そうなんですか?それで?」
 かめくんの想像以上の勢いに押され、女性は思わず
 その先を話そうとしたが、ふとそれをやめた。
 「それで、そうね、そんなに興味をもって下さった
 のなら是非ご自分で読んで頂きたいわ、
 何だか私が全部説明するのがもったいないから」
 そういって女性は、その美しい本をかめくんに差し
 出した。
 「よければお貸しします。またこの店に私も来たい
 しそのとき返して頂けたら、ね、是非」
 
 かめくんは正直なところ、その女性の説明で話の結
 末をはやく知りたくなってしまったのだが、女性が
 とても熱心にすすめてくれたので、
 軽く頭をさげてから、それを受け取った。。
  
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