「ええっ!?そうなんですか?それで?」
かめくんの想像以上の勢いに押され、女性は思わず
その先を話そうとしたが、ふとそれをやめた。
「それで、そうね、そんなに興味をもって下さった
のなら是非ご自分で読んで頂きたいわ、
何だか私が全部説明するのがもったいないから」
そういって女性は、その美しい本をかめくんに差し
出した。
「よければお貸しします。またこの店に私も来たい
しそのとき返して頂けたら、ね、是非」
かめくんは正直なところ、その女性の説明で話の結
末をはやく知りたくなってしまったのだが、女性が
とても熱心にすすめてくれたので、
軽く頭をさげてから、それを受け取った。。
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